「私の住まいは全く魅力的だ。夕食の後、少々、移住者の憂鬱にとらわれた。しかし、次第に馴染んで、満足した気持ちで眠りについた。翌朝、向かいの家々に降り注ぐ優雅な太陽を窓から眺めながら目を覚ました。アトリエののどかな様子や我が家の小さな庭を見る度に嬉しい気持ちになる。」(1857年12月28日の日記)

ドラクロワ美術館は類まれなる場所です。ドラクロワの功績を称え、モーリス・ドゥニ、ポール・シニャック、エドワール・ヴュイヤール、ケル=グザヴィエ・ルーセルなど、1920年代を代表する偉大な芸術家達によって、画家の自宅は記念美術館に生まれ変わりました。ドラクロワとその作品に対する芸術家達の敬愛の証です。

国立ウジェーヌ・ドラクロワ美術館は、 パリの中心部にある画家ウジェーヌ・ドラクロワのかつてのアパルトマンに造られた、パリの中でも希少な独特の魅力を持つ空間です。
1932年の設立以来、収集されたコレクションは千点以上を数えます。 ドラクロワの絵画、素描、版画、手書き原稿等の作品と並んで、ドラクロワ個人の所蔵品、ドラクロワを敬愛した芸術家達による作品も含まれます。

国立ウジェーヌ・ドラクロワ美術館は、かつての記憶の場所、そして今も生き続ける場所として「フェット・ド・ラ・ミュージック(音楽祭)」、「美術館の夜」、「文化遺産の日」、「FIAC(国際コンテンポラリーアートフェア)」、「詩人たちの春」等の様々な国家の文化イベントに参加しています。

当美術館は、その他にも「デザイナーズ・デイ」、「パリ・ファス・カッシェ(パリの隠された顔)フェスティバル」、「ランデブー・オ・ジャルダン(庭園で会いましょう)」、「フォト・サンジェルマン」、「パリ・ミュージック・フェスティバル」などの様々なイベントに参加しています。

当美術館は、幅広い年齢層、リピーターや新規来館者など、様々な来館者層に向けた企画(家族向けワークショップ、研究会、コンサート、各種会合)をご用意しています。
当美術館はホスピタリティと発見を事業計画の主眼に置いています。チーム一同心を込めてお迎えします。